今日は壁の基本的な撮影方法について書いていこうと思います。
壁の符号の意味(EW・W・KW・FW・RW)
壁はWという符号で構造図に記載されています。
英語のwallの頭文字からきています。
EW(Earthquake Wallの略)は耐力壁(たいりょくへき)または耐震壁(たいしんへき)と言います。
二つ言い方はありますが、法律か計算書での名称の違いなだけで中身は同じです。
この壁は構造体なのでとても大事な壁となります。
Wはそのままwallで雑壁を指します。
非耐力壁で入り口の壁や柱・壁から飛び出るように生えてる袖壁(そでかべ)に使われることが多いです。
KWは階段壁(なぜか階段は英語ではない)で、階段のど真ん中にいます。
FWは基礎にある壁、基礎は全てFの頭文字が付きます。
RW(Retaining Wallの略)は土圧壁(どあつかべ)一般的には擁壁(ようへき)と呼ばれている壁です。
土圧という壁などに横にかかる土の力を受けるための壁です。
一通り出てくる壁の符号を羅列しました、壁は符号の種類が多くなりがちです。
壁の撮影手順
1.撮影したい箇所の壁記号を今いるフロアの伏図で探します。
2.次に壁リストで撮影する壁の詳細を見ます。
階段壁は階段の詳細図、擁壁や基礎壁は雑詳細など他のスペースに載っていることも多いので隅々まで見て探しましょう。
3.撮影する壁の詳細が確定したら黒板を書きます。
(黒板見本は後日用意します)
最近はDX化で書かない所も多いので、なくても大丈夫か先輩や上司に確認してOKを貰えたら無くても大丈夫です。
次は撮影です。
4.撮影前に、配筋と壁リストが合っているか確認します。
ピッチの横にある例えばD10@200 S やD10@200 D や D10@200C等のSDCのローマ字はそれぞれ何を意味するかというと
Sはシングル・・・壁の厚みの中に1枚しかない網のような配筋(餅を焼く網に似ているからモチアミとも言う)
Dはダブル・・・壁の厚みの中に網のような配筋が2枚ある配筋されている
Cはチドリ・・・壁の厚みの中で網のような配筋が2枚あるが互い違いでジグザグに配筋されている
ローマ字はこれらのことを指します。
※壁にはひび割れに対する補強や、窓をつけるための開口が開いていることがあり補強も多数あります。
配筋のピッチ以外に別の鉄筋がいたら、単純に間違えているのか補強なのかを必ず確かめる必要があります。
実際の写真
1、黒板アップまたは全景を撮影する

※AIでいらない部分を加工しています。
2、縦筋・横筋のピッチを撮影する

※AIでいらない部分を加工しています。
3、壁の厚さを撮影する

4、ロールマークを撮影する

終わりに
壁にはスリットという地震の際に建物が揺れたときに柱と縁を切るためにパーツが入ってたり
開口があったり、ひび割れ補強があったりと、ここはこの組み方でいいがここはこうしないとダメ!
というのが非常に多くなります。
また壁は大工さんが型枠を返すスピードを考慮して逐一様子をみていないとすぐに返されてしまうので要注意です。
先ほど上で説明したスリットは全箇所撮影する現場が多いので、壁を撮りつつスリットも撮影しないといけないので基本的には現場を離れられないと思いましょう。
出来る限り配筋やスリットが出来上がったらすぐ確認してすぐ撮影するのが望ましいです。
何故なら撮影してくれないと次の工程に進めないからです。
鉄筋屋さんも大工さんも皆決まった日数の中で、工期に遅れないように段取りして進めています。
上の階の梁と床をかけるために壁の型枠を返すためには写真を撮影してくれないととても困ることになります。
どの業種も現場監督も自分の仕事が遅れると後々の業者に迷惑が掛かり、最後は自分の首を絞めるということを頭の片隅にでも置いておきたいですね。

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